サマーキャンプ しぞーかキャンプ 2014【平成26年度】『がんばれ共和国』レポート

サマーキャンプ しぞーかキャンプ 2014 レポート

  • 静岡県焼津市 / 川根温泉ホテル
  • 期日 / 8月8日(金)~8月10日(日)

 静岡県でキャンプを始めて6年目、富士山キャンプから黒潮おさかなキャンプと、開催地に合わせたネーミングで、雄大な富士を間近に眺めて気球に乗ったり、駿河湾で地引網を楽しんだりして来ましたが、海の近くでは自然条件により、気球の中止や地引網の中止が発生していました。

 キャンパーの皆さんに、より楽しく3日間を過ごして頂くために、今年は島田市の大井川沿いにある、7月に出来たばかりの川根温泉ホテルに於いて、『しぞーかキャンプ』のネーミングでキャンプを開催しました。今年も『しぞーかキャンプ』はキャンパーの応募が早く、募集後間も無く定員に達しキャンセル待ちとなった家族もありましたが、28家族29人のキャンパーと家族、そして医療班ボランティアを含めると149名の参加となりました。

 

1日目

 受付が始まると、首にキャンパーの名前を掛けたボランティアが玄関でお出迎えです。荷物を車から降ろして最初のイベントは、コミニケーションボードに使うキャンパーと家族とボランティアの記念撮影です。新しく作られたウエルカムゲートのモチーフは蒸気機関車でした。顔が付いていて白い煙を出しています(環境に優しい白い煙?)。運転席には、キャンパーや家族が顔出しできる窓も付いています。

 建国式の来賓挨拶では、島田市の観光課の薮崎さんが、川根温泉ホテルをキャンプに利用して頂ける事は、島田市の福祉に取り組む方針にも合っており、これからも続けて利用して、安住の地としてほしいとの言葉を頂きました。島田市長からの差し入れ『島田茶』のペットボトルを、福祉課の田中さんから頂きました。島田市には建物の完成前から、サマーキャンプの実行委員に対して内覧会を開いて頂き、エレベーター、大浴場、レストラン、客室などの使い勝手が確認できて、しっかりと事前準備ができました。

 ホテルのフロントマネージャーの式守さん、難病のこども支援全国ネットワークの小林さん、医療班の渡辺さん、実行委員長の関口さんの順に、挨拶と注意事項が話されました。

 大統領の選出ゲームは『ひも引き』で、景品の中に入っている大統領選出カードにより、No1を引いた稲熊智章くんが大統領、No2を引いた伊藤生乃さんが副大統領に就任しました。稲熊くんは各地のキャンプへ参加十数回で初めての大統領就任、伊藤生乃さんはキャンプ初参加で副大統領への就任でした。新聞社が取材に来ていたので、翌日静岡新聞にカラー写真で建国宣言の様子が掲載されました。

 例年閉会式後に、がんばれ共和国のキャンプの集合写真を写していましたが、ホテルのチェックアウトと、閉会式会場となるレストランからの退室時間を考慮して、建国式直後に集合写真を写しました。

 キャンパー家族とボランティアとの打ち合わせで、キャンパーへの対応で注意すべき事を確認できたら、お風呂タイムの始まりです。

 通路と脱衣所が広く、着替えも楽にできました。お風呂担当ボランティアが気管切開や胃瘻に注意を払い丁寧に体を洗ってくれました。シャワーが自動で止まってしまう事が今後の課題となりましたが、屋根付きの露天風呂もあり温泉でゆったりできました。佐野夢果ちゃんは「炭酸のお風呂がお奨めですよ」と皆に呼びかけて、まるで温泉大使のようでした。

 夕食のレストランでは、キャンパー家族と担当ボランティアが座席指定になっていて、バイキング料理を楽しみました。品数と量ともに豊富でついつい取り過ぎになってしまいますが、デザートのスイーツは別腹で、フリードリンクを飲みながら家族とボランティアの会話が進みました。

 お楽しみ会は、同じレストランでディナーショー形式で行われるため、席を立たずそのままお楽しみ会に参加するキャンパー家族もいました。

 お楽しみ会の1番目は、『シェフ伊とう』さん。開演前から皆さんが会場に集まるまでに、珍しい楽器の手回しオルガンで2曲を演奏して頂きました。本番では、2種類ある手回しオルガンの演奏と説明、手品、バルーンアートに加え、参加者皆で細長い風船を使ってネジリハチマキを作りました。割れそうでハラハラしながら楽しく作れました。

 2番目は、『オリナ藤枝』の16名の皆さん。赤色と青色の衣装でフラダンスを踊って頂きました。フラダンスの手の動きは言葉を表し、相手に思いを伝える事ができると説明がありました。杉本美和ちゃん、佐野夢果ちゃんが前に出て、オリナ藤枝の皆さんと一緒に踊ってくれました。

 3番目は、『学生が本業のジャグラー岸本』さん。あちこちジャグリングしに行くが大勢の前で緊張しているとの事。玉4個、中国コマ2種類のパフォーマンスの後、アンコールで玉5個に挑戦。苦戦しながらついに玉5個に成功。学生が本業との事ですが、難度の高いパフォーマンスを見せて頂きました。

お楽しみ会の司会は、金子巧くんと稲熊智章くんに、お手伝いして頂きました。

 お母さんのためのお楽しみ会も行われていました。石田さんがお風呂場の横の個室で、オイルマッサージを行ってくれました。一人で取り組んでくれたため全員とまではいきませんでしたが、希望者はオイルマッサージで、癒しの時間を過ごせた様子です。

 1日目の交流会はボランティア中心に行われました。最初に、北村先生による、抱っこの注意点など、介護の方法についての講義があり、次にグループに分かれてのディスカッションが行われ、遅れて参加したボランティアは、北村先生のグループで講義を兼ねたディスカッションとなりました。

 グループ毎に様々な内容で、「医薬品」「健康診断」「県立総合病院と県立こども病院」「各地のキャンプの内容」「出身地と参加回数」「明日の予定」等、色々な情報交換ができました。

 

2日目

 集合時間4:45、前日遅くまで交流会で盛り上がっていたのに、気球の準備に集まったボランティアで送迎バスは満席状態でした。気球の会場が直前に変更になって進入路が分かりにくく、会場への到着が少し遅くなりましたが、ボランティアの活躍で瞬く間に準備完了。準備から参加していた新井一家が、キャンパーとして一番に気球に乗せて頂きました。良く手入れされた芝生の会場は大井川の河川敷にあり、パイロットの今村さんの話では、山に囲まれているために上空の風が強くても気球を上げる範囲での風は強くならないので、気球に適した地形との事でした。気球からは大井川が良く見え鳥になったような気分でした。送迎の時に大井川を渡る橋から気球が良く見え、気球を写す絶景ポイントとなっていました。後日、だいいちテレビで気球の様子が放映され、中神賢吾くんと江口沙希ちゃんが登場していました。沙希ちゃんの顔がアップで映り、楽しさをⅤサインで表していました。気球から帰り、朝食のバイキングをゆっくり済ませて、次はバーベキューの準備です。

 ふれあいコテージのバーベキュー会場では、日除けの設置、炭の火熾し、鱒の鱗取などの下準備に加え、パンケーキ作り、手作りおにぎり、鮎の甘露煮と手間の掛かる食材加工に、ボランティアと実行委員が時計を気にしながら取り組んでいました。

 完成したバーベキューのメニューは、焼きそば、焼き肉、フランクフルト、鮎の塩焼き、鱒の塩焼き、鱒のワイン蒸し、鮎の甘露煮、塩おにぎり、焼きおにぎり、ワカメおにぎり、クリーム・あんこ・ジャムのトッピングが選べるパンケーキ、かき氷。焼き肉には骨付肉も混じっている等、豊富なメニューとなりました。島田市長から差し入れの『島田茶』は、熱中症予防の水分補給として、ここで活躍していました。

 バーベキュー会場の横には大井川鉄道の線路があり、今話題の蒸気機関車トーマスが走っています。トーマスの顔が間近に見れて、大人も子供も喜んでいました。

 物づくり体験コーナーでは、毎年恒例になっている、グラスアートでのハート作り。

 川村さんが考え、ボランティアが着色した容器を利用して作るクワガタ虫、カブト虫。

 石田さんの指導による、自分の好きなアロマ作り。

 似顔絵コーナーでは、6名の絵描きさんが、キャンパーや兄弟の顔をリアルに、または、マンガチックに表現して描いてくれました。

 それぞれが、キャンプの記念になりました。

 キャンパーと兄弟のために、遊びコーナーも設けられました。1階ではヨーヨー釣り、スーパーボール・熱帯魚すくい。2階ではボールを使った蜂の巣ゲーム、矢を玉に変えたダーツ、同じ絵柄のマスの景品が貰えるサイコロゲーム、ピカピカ光る魚や昆虫を捕まえる輪投げ、チョロQを狙って落とす射的、掴んだ分だけ貰えるお菓子掴み。蜂の巣ゲームでは、4つとも穴にボールを入れるパーフェクトが二人でました。杉山龍桜くんはピカチュウのぬいぐるみ、松浦咲輝ちゃんはAKB48のボックスティッシュをゲットできました。お風呂の待ち時間を利用して遊びコーナーは17:00まで続きました。夕食を食べたら、今夜もお楽しみ会の開催です。カラオケルームで練習をしていたボランティア達の出番はもうすぐです。

 お楽しみ会の1番目は、ペープサートのハラペコあおむし、ラストの『ちょうちょ』は黄色のレースをまとったボランティア、綺麗に変身できました。食べ過ぎに注意のメッセージが伝わったでしょうか。

 2番目はフィンガータップ、キャンプにおいては新曲となる『恋するフォーチュンクッキー』そして、お馴染みとなった『世界に一つだけの花』を9人のボランティアで演奏、短時間で覚えるのは大変だった事でしょう。メンバーには2010年冬季パラリンピックの銀メダリストも混じっていました。

 3番目は、パジャマ姿でお馴染みの、あそび虫の登場。やまけんファミリーと、やまさんも歌を披露してくれました。『ピアノとピアニスト』では、家族やボランティアも参加してドレミの歌を演奏できました。実行委員長の関口さん作詞、実行委員の服部さん作曲の『きせき』の歌がキャンプで初めて披露されました。お楽しみ会の最後の歌は『大きくなっても』です。大きくなっても覚えているかな、楽しかったキャンプの事を。

 交流会は父母中心で、大きなテーブルを囲んで自己紹介から始まりました。隣り合った人との情報交換が主でしたが、日頃の苦労話から、こども病院の昔と今など、キャンパー家族が当然の事として行って来た事に対して、ボランティアからは、苦労をねぎらう言葉や驚きがあって、色々な情報交換ができました。

 交流会二次会では、2階の休憩スペースへ場所を移動して、お互いの苦労を知り尽くしたキャンパーの親同士が、深夜まで話し合っていました。

 

3日目

 今朝はゆっくりと、温泉の朝風呂に入れます。今日のイベントは閉会式だけなのです。夢果ちゃんお奨めの炭酸風呂に行くと先客がいました。あそび虫も炭酸風呂で体を癒していました。激しく雨が降っていますが、屋根付きの露天風呂のため雨が降っても平気です。サイレンが鳴って、笹間ダムの放水が始まりました。河原だった所が濁流に変わり、自然の驚異を感じました。

 閉会式では、フロントマネージャーの式守さんと、難病のこども支援全国ネットワークの福島さんの挨拶の後に、プロジェクターでキャンプの写真が写される中、キャンパー家族とボランティアが一言づつ順番に思い出を話しました。「くろちゃんです!で笑ってました」「イベントいっぱい、友達いっぱい」「キャンプで成長を感じています」「病院から直行でした」「良い笑顔で写真が撮れました」「全日程を楽しく過ごせた」等、皆さんから色々な思い出を聞けました。

 大統領と副大統領の閉会宣言のあと、実行委員長の関口さんから、「家に帰るまでがキャンプです、気を付けて帰ってください」と、最後のお話がありました。

 閉会式が終わるとキャンパー家族の荷物の積み込みです。大雨の中で大変でしたが、ボランティアの協力により無事積み込みを完了して、キャンパー家族は家路につきました。

 

 準備に沢山の時間を掛けて、大勢の人に協力をして頂いて、三日間という短い期間ではありましたが、待ちに待ったしぞーかキャンプを無事成し遂げる事ができました。

また来年に向かって、準備をコツコツと始めます。

(新井 近)