サマーキャンプ 七夕キャンプ2013【平成25年度】『がんばれ共和国』レポート

  • □宮城県蔵王町 / ゆと森倶楽部
  • □期日 / 8月9日(金)~8月11日(日)

今年の仙台は、西日本がやたら暑いというニュースとは裏腹に、いつまでも梅雨が明けず、子どもたちは夏休みになっても海水浴にも行けない日がずっと続いていました。このまま梅雨明けないんじゃない、というのが挨拶代わりの毎日でした。キャンプも晴れるのかねー、という不安も実行委員会の中にジワジワと染み込んでいった7月末でした。その天候は7月29日に漸く梅雨明け宣言となり、何とか夏らしい天気となりやれやれでした。ところが、そこからはやたら暑くなり、仙台は例年30度を越える日はひと夏にせいぜい5日もあればいいのに、梅雨明けからはずっと30度以上で、35度までなる日も度々。いやー、暑いね、キャンプ大丈夫かな?ま、人間なんて勝手なもので、暑くなければ文句を言うし、暑ければ暑いで文句を言う、そんな中で8月9日から11日まで遠刈田温泉「湯と森倶楽部」で第19回目の「蔵王・七夕難病キャンプ」が、日本財団のTooth Fairy(日本歯科医師会による歯科撤去金属による寄附プロジェクト)による支援事業として、Tooth Fairy Presentsの『冠』キャンプとして実施されました。

キャンプ開催まで開かれた実行委員会は今年は例年より少なく、それでも5回。ボランティア講習会も同じく5回で、準備万端(のつもり)でキャンプが始まりました。

今年の参加者は総計184名で、キャンパー家族は25家族、その内何と7家族が初参加という、少し新しい気持ちでのキャンプでした。

天気は三日間雨無しの晴天続きの予想。これは暑さとのたたかいになるなという予感と、おやじ達、ビールの飲みすぎに注意だな、この二つが実行委員長の私の頭をまずよぎりました。

8月9日、11:00からボランティアオリエンテーション。その後昼食をとり、キャンパー家族の集合を待ち、いよいよ建国式。

今年のキャンプ長は山形から参加されている菅原幹紀ちゃんのお父さんの菅原靖男さん。菅原さんの挨拶の後、建国式で大統領には「がんばれ127号(2011年7月1日発行)」の表紙を飾った大国祐菜美ちゃんが選ばれました。開国宣言、キャンパーとボラさん、キッズ団の紹介が終わり、「気球に乗って」を合唱の後いよいよキャンプに突入です。最初の行事はまず七夕作り。毎年立派な竹竿を地元の方から頂き、それにみんなの願いを込めた七夕飾りと短冊を結び、「ゆと森倶楽部」の玄関に飾ります。これで全ての準備が完了です。並行して「おやじ団」の結成式が行われましたが、一部既に宴会になっているという噂も流れていました。15:30からは障害を持った方に音楽を教えている「ミューズの夢」のコンサート。ギターとチェロの合奏という、これまで聴いたことのない組み合わせの奇麗な音色を楽しみ、その後男性合唱(やや高齢の皆さん)、様々なパーカッションを使ってのパフォーマンスで一時間ほどのコンサートでした。

お風呂、夕食の後、今年の一日目の夜の行事は「仮装縁日祭り」。あまり仮装した方は多くは無かったようでしたが、日本けん玉協会の「けん玉コンクール」。これはやはり経験の差ですね、73歳のお祖父ちゃんが優勝。コマ回し名人の妙技、紙飛行機コンクールなどを楽しみ、縁日では「かき氷」、昔懐かしい「割りばしゴム鉄砲」の射的、「エアートランポリン」と盛り沢山。その後花火を楽しみ、一日目の夜は暮れていきました。

この日の交流会は、「倶楽部ホール」で、車座で行いました。

二日目の朝は恒例の「熱気球」、のはずだったのですが、眠い目をこすって準備に駆けつけると、何と風が強く中止という今村さんの判断。成程、木の上の方の枝はかなり揺れており残念ではあるが、事故が起きたら大変なので、今年の熱気球は、雨天中止はこれまでに一回位ありましたが「蔵王・七夕難病キャンプ」の歴史上始めての強風による中止でした。

少し残念な気持ちでの朝食後、9:30からは乗馬。これは大人気で、今年も「仙台市乗馬協会」の協力を頂き、サラブレッド2頭にみんなが支え合いながら乗せてもらいました。

今年初参加のNさん一家は、お子さんのMちゃんが家庭人工呼吸器での生活を送っています。乗馬でもいよいよMちゃんの順番になった時、お母さんは「呼吸器を一瞬外して馬に乗った写真が撮れればそれだけで幸せです」と話していた。呼吸器を外して、バギングをしながら乗馬が出来るとは考えてもいなかったのです。ところが、乗馬のベテランで、キャンプの乗馬のお世話を長い間続けているベテランのN医師は、「何とかやってみようか」とMちゃんをしっかり抱きしめ、手綱をつかみ、そしてバッグを押しながら広いグランドを一周し、「もう一周しようか」と何と2周してくれたのです。ほんの5-6分でしたが映像が止まった様な時間が続き、お母さんの顔は、「こんなことが出来るなんて」と涙と喜びでくしゃくしゃになっていました。周りにいた僕らからは思わず拍手が湧きました。まさに「ああ、キャンプ続けてきてよかった」と思える瞬間でした。

乗馬の後は、「子ども病院バンド」の演奏、昼ごはんは「おやじ団」によるバーベキュー、焼きそば、宮城県特産の「芋煮汁」です。暑い中、熱い火と闘いながら、流れる汗よりも多いビールを飲みながらの昼食準備で、キャンプ参加者はみんな舌鼓を打ちました。

13:00からは、「おやじ団」ばかり楽しんでいるのは不公平と、昨年から始まった「奥様たちのティーパーティ」も30人の集まりで、毎日の経験を、お茶と一緒に少しシャンペンも楽しみながら語り合いました。昨年のキャンプの後、お子さんが亡くなられたSさんご夫婦も飛び入り参加され、キャンプの絆って強いよなー、としみじみ感じました。

午後は少しゆったりした気分で「ふれあいステンド村工房」によるステンドグラス作り。皆さん思い思いの作品つくりを楽しんでいました。キッズ団は近くの川めぐり。聴診器片手に樹木の水の吸い上げ音も楽しむ、ネイチャーゲームも取り入れました。またTooth Fairy Presentsの特別企画として、社団法人宮城県歯科医師会から山崎健男先生と歯科衛生士の方による歯科検診もこの時間に行なわれました。

夕食後は大演芸会。東北福祉大、宮城大、キッズ団、おやじ団、子ども病院などが毎年凝った出し物で参加者の笑いと驚きを誘っていました。おやじ団は恒例のアンコール。これは半分皆さんの有難うの気持ちが入っていますが、子ども病院の出し物はとんでもないハードな動きで、これもアンコールとなり、年配のI先生やA先生はくたくたの様子で皆さんの同情を買っていました。

さて、その後の交流会は、この日は暖炉ラウンジで。場所が集まりやすいためかキャンパー家族、ボラさんが続々と集まり始め、宴会は延々と続いたようです(私は途中ダウンで寝てしまいましたが)。後で聞いたところによると、「ゆと森倶楽部」の当直の方はあまりのうるささに、午前3時まで眠れなかったそうです。ほんとうに申し訳ありませんでした。

最終日8月11日は10:00から、仙台市の尚絅学院のきれいな合唱で始まりました。女子高であった尚絅学院も共学になり、黒一点の男性も入っての合唱ですが涙が出るような綺麗な歌声で、特に第10回記念キャンプに招待し、歌って頂いた時に「ほたる こい」に大感激したのですが、それを9年振りに聴くことが出来て幸せの極みでした。ちなみに尚絅学院合唱団からは7名がボランティアとしても参加してくれました。

その後閉国式。菅原靖男キャンプ長の「来年は20周年、今日からその準備が始まります」という素晴らしい挨拶の後、大統領大国祐菜美ちゃんの閉国宣言で三日間の『がんばれ共和国』は幕を閉じました。キャンパー挨拶で人工呼吸器の生活で、乗馬が出来たNさんのお母さんの涙の挨拶は、このキャンプが微力であっても続けていることに大きな意味があることを感じさせてもらいました。

その後蔵王・七夕難病キャンプ恒例の「キャンプが大好きだ」の大合唱。昨年はメロディーが間違っているという声があったため、しっかりと採譜を行い伴奏つきでの合唱。キャンパー一人一人に「○○○が大好きだ」とみんなで歌い、最後に「キャンプが大好きだ」「蔵王が大好きだ」「みんなが大好きだ」で終わります。この頃には僕の涙腺はボロボロの状態になっています。

そして「気球に乗って」、の後蔵王・七夕難病キャンプでは歌い続けている「世界にひとつの花」と「今日の日はさようなら」を合唱。この頃は僕の涙腺―涙嚢は破裂状態に達しています。

最後に「来年も蔵王で会おうね」を合言葉に別れを惜しみながら解散となりました。

有難う、多くの人に有難うの気持ちを伝えながら、来年20周年キャンプの準備に入ります。

皆さん有難う、そして、来年も蔵王で会おうね!!

七夕1

七夕2

七夕3

(堺 武男)