サマーキャンプ 黒潮おさかなキャンプ2013【平成25年度】『がんばれ共和国』レポート

  • □静岡県焼津市 / ホテル三景園
  • □期日 / 8月9日(金)~8月11日(日)

黒潮おさかなキャンプ5周年!

今年もたくさんの応募があった黒潮おさかなキャンプです。38家族を受け付けたと聞き、部屋割は? お風呂は? ボランティアは足りるの?と実行委員会の皆が疑問と不安で始まりました。数名のキャンセルが入り当日の参加は、33家族34名のキャンパーと家族、ボランティアを含め総勢170名の参加となりました。昨年の反省の中、「動線をスムーズに!」をテーマに様々な工夫がされ、人数の多さを感じさせない動きが出来たと思います。今年は3日間通しお母さんたちへの、マッサージコーナーが設けられ、時間を調整しながら、日ごろの疲れを少し、癒してもらえたと思います。

1日目

大統領を決める恒例のお魚釣りを、首から名札を下げた担当と出会ってすぐの1階で行いました。多少の渋滞はありましたが、家族が車を置いて来る間に行え、2階での写真撮影もスムーズに行うことが出来ました。

建国式までの間、5周年を記念し、地元の伝統ある『祝の踊り』が猛暑のプールサイドで行われ、早めに来た参加者も楽しく待つことが出来ました。建国式の司会は、昨年から参加している通称チームオレンジから大坂さんが立候補してくれました。今年の大統領には、5周年の記念にふさわしい、スタッフとしても参加している新井のぞみさん、副大統領には姉妹で参加してくれた仲田早希さんが選出されました。

建国式の後は待ちに待った大浴場での入浴です。

今年は今までの反省を踏まえ、事前の電話で様子を聞き、入浴の順番を決めて置き、当日の様子で変更することにしました。数名の変更と、始めてのボランティアも多く、ドキドキの入浴でしたが、車椅子の移動係を男子看護学生の2人が行ってくれたことで、動線がスムーズになり、皆が声を掛け合いながら行え、男女が同じ時間内で終わることが出来ました。

入浴後は三景園自慢の夕食です。早めにミキサー担当のボランティアが、今までの反省を踏まえ、ミキサーしやすいメニューを用意してもらい、彩り良く準備しました。献立表とネームプレートもスタッフの河村さんが作り、混乱なくしっかり行きわたり大好評でした。家族、ボランティアには、机にのりきれない新鮮なお魚や煮物など、飲まずにはいられない食事でした。

満腹感で一服する間もなく、夜のお楽しみ会です。

黒潮おさかなキャンプには初登場の、シェフ伊とうの手廻しオルガンショーです。音楽とバルンアートを組み合わせ、会場のキャンパーも舞台に出て参加するなど皆で楽しみました。アンコールでは、家族、ボランティア皆でハエのバルンアートに挑戦。何でハエ?こんなに膨らませて割れないのとドキドキ、出来る形に大笑いしながら真剣に作りました。

次は4回目の参加となる大井川吹奏楽団の出番です。今年は一曲目からゴールデンボンバーの『女々しくて』です。お面を付けた踊りも入り今までにない盛り上がりでした。その後も演歌からアニメソング、ディズニーソング、アンコールのサライまで全11曲という、それぞれの年代に合わせた曲で、皆が楽しめる演奏内容でした。

キャンパーをボランティアに任せ、交流会が始まり、ほとんどの家族が参加し、3か所に分かれて、尽きない話しになりました。24時には一度解散になりましたが、その後も遅くまで語り合い、一升びんが空いたようです。

2日目

5時からムアッとした暑さを感じる中、地引網準備にお父さんたち、ボランティアが参加してテント張りや、送迎の車の準備をしてくれました。暑さの反省から早朝にして初めての地引網です。6時半の送迎時間になかなか集まらないキャンパーたちにやきもきしながら、徐々に元気な様子で早起きをしてきたキャンパーを、順序良く送迎の車に乗せ、会場に向かいました。今年は2台の車で海岸まで送迎を行えることになり、海岸近くのテントで魚が上がってくるのを待つことが出来ました。アナゴやタコ、エビやこれ何?という様々なたくさんの魚が獲れ、海も魚も初めてというキャンパーも魚を触り、びっくりしながらも大喜びでした。時間を早めての地引網でしたが、暑さは厳しく、それでも普段の生活では味わえない、海の風、太陽の眩しさを感じ、良い思い出になったと思います。

バーベキューまでの間、まだまだ元気なキッズと数名のキャンパーの為に、新井(父)さんが中心になり、玄関先でスーパーボールすくい、おやつセットの釣り、チョロQレース、紐引きでのプレゼントを楽しみました。スーパーボールすくいでは意外とお母さんも楽しめ、キャンパーよりたくさんすくって大喜びでした。

この間にもお父さんやフリーのボランティアが、暑い中庭でバーベキューの準備を始めてくれました。今年は毎年足りなくなるおむすびに、河村さんが名札を付けてくれ皆とても喜び、遅れてきた人たちもしっかり満足して食べることが出来ました。

午後はプール、物作り体験の時間です。昨年に続きグラスアートでは講師の先生を迎え、スタッフも事前に行うなど準備をしてきました。それ以外ではキッズやキャンパー用にうちわ作り、海岸で拾ってきた石へのペイント、匂坂さんのカード作りコーナーと盛りだくさんでした。

しかし、暑さの中プールが大人気。気管切開やケアのあるキャンパーも、お父さんやボランティアと浮き輪や浮くマットなどを利用しプールに入り、体はリラックス、家族もキャンパーも笑顔がいっぱいでした。このキャンプでしか体験できないことを経験させたいという、家族の想いがあふれていて、スタッフと医療班がびっくりする光景でした。

一日目の入浴時間が延長したことを考え、ボランティアに声をかけ、プールから早めに出たキャンパーから直接お風呂へ早めのお風呂を開始しました。順番の変更や、ボランティアの変更もありながら、皆の協力で楽しく、気持ち良いお風呂の時間がスムーズに行えたと思います。特に初めてで、一日目に緊張で反り返っていたキャンパーが、二日目には余裕の笑顔で声も出して楽しんでくれたのが、とても嬉しかったです。

夕食は一日目とメニューも違い大きな海老フライに新鮮なお魚がいっぱいでした。所々でビール!の注文がありゆっくり楽しんだ夕食です。

一息つく間もなく、二日目のお楽しみ会が19時から始まりました。

一番手は、5年間待ちに待ったあそび虫の登場です。知っている人は懐かしく、初めての人はパジャマ姿のメンバーに何が始まるのかとびっくりでした。そんなことにはお構いなく、会場に入り込み一緒に歌って、踊って、手も足も頭も使うあそび虫の世界にいつの間にか皆が参加し、笑い声が会場を一体化していました。

二番手は恒例のフィンガータップです。今年は希望者が多く大人数にもかかわらず、河村さんの指導のもと。3回の練習でぴったり揃い、2曲の演奏を披露してくれました。本当はサプライズで参加するために、事前に練習をしていたスタッフも、会場から一緒に参加し楽しみましたね。

三番手は毎年進化し続ける、はじめの一歩の演奏です。今年は徳永(父)と新村さんの2本のギターに、関口秀くんのドラムと言う、本格的なバンド演奏で、キャンプ前にも数時間の練習を行っての参加でした。アンコールではボランティアの皆も加わり、皆で歌って盛り上がりました。

最後は静かに終わろうと、一回目のキャンプでキャンパーの新井のぞみさんを中心に作った、影絵の再演でした。細かい切り絵に感心しながら物語にも引き込まれました。

締めは司会を務めてくれた稲熊くんが、静まり返った会場を「来年も来てくれるかな!」「いいとも!」で、しっかり盛り上げて終わりました。

二日目の交流会はボランティアです。初めに、子ども病院PTの北村先生からの『みんなで楽しく過ごすには『というテーマでの講義でした。それぞれのキャンパーのタイプに合わせた、抱き方の気を付けることや、姿勢を変える大切さなど、キャンプの中で体験してきたことの内容だったので、学生からフリーのボランティア、看護師までが為になる内容でした。その後は交流会と言うより好きなメンバーとの飲み会になってしまいましたが、おいしいワインが空き、ビールが底をつき、話も尽きませんでした。

3日目

5時でも蒸し暑い空気が漂う中、会場に向かうと、気球のおじさんを中心にお父さん、フリーのボランティアが協力して気球を広げていました。暑さを考え6時前から続々とキャンパーが到着し、長い列が出来、時間内に終われるか心配されました。キャンパー家族、そして使命感を持ったボランティアの協力のもと、スムーズに乗り降りも出来、交代で空いた所にボランティアも乗る事が出来て、たたむところまで楽しんで行えました。海岸で難しいと言われていた気球が上がったのは、皆の想いがいっぱいに詰まってあげてくれたんだなぁ~と思うと、上からの眺めの感動とともに、今年にかける皆の想いが嬉しくなった朝でした。

朝食のバイキングも静岡の名物のシラスに桜エビ、ワサビ漬け、みそ汁にもエビの出しが効いて、二日酔いのからだにもおいしく入りました。

家族が荷物を片づける中、つどいの広場ではやわらかなキーボードの音色であそび虫の歌が始まっていました。そして会場に皆がそろい閉会式が始まりました。初めての家族も、何回も参加している家族も、三日間の充実したキャンプに感動で涙を見せる場面もあり、また皆がスタッフ、ボランティアへの感謝を伝えてくれ嬉しい場面です。最後にスタッフの新井敦子さんが作詞してくれた、『友達いっぱい、思いでいっぱい』という歌を自身がアカペラで歌うことが出来、私の中でのキャンプはやりきったという感じでした。

まだまだ5週年、あっという間の5周年です。

終了後の反省会でもイベントが全部できたら、スタッフは休む間もなく目いっぱい過ぎたという新しい問題が出てきました。でも大人気の静岡キャンプにはきっと、静岡人ならではのんびり感、皆についていけばどうにかなる感がいいのかなぁと思います。

こんなに医療ケアのあるキャンパーが多いのに、ほとんど医療スタッフの出番が無いのは、スタッフ、医療班が頼りないから、キャンパー、家族がしっかりするという声も聞かれました。でも、今年の医療班は、渡辺先生の気球の中の表情まで撮れる写真撮影や、入浴介助に、地引網、バーベキューに気球の手伝いまで、一緒に参加して盛り上げて、それがキャンパーの元気につながったんですね。

お祭り大好き、皆を楽しませたいという家族スタッフが、全部の準備をしている静岡キャンプです。世代交代を考えつつも、もうしばらくこのメンバーでという実行委員長の言葉に、もうしばらく、5年間無事に開催できたという余裕を持って、このメンバーで静岡らしく作っていかれたらと思います。

黒潮おさかな1

黒潮おさかな2

黒潮おさかな3

(服部 由美)