サマーキャンプ 黒潮おさかなキャンプ2012【平成24年度】『がんばれ共和国』レポート

  • □静岡県焼津市 / ホテル三景園
  • □期日 / 8月3日(金)~8月5日(日)

今年も焼津市に29人のキャンパーを含む28家族、ボランティアを合わせ、総勢145名が集まりました。 実行委員会は、今年も3月に立ちあげ、準備を進めてきました。静岡キャンプは今年で4回目。少しずつ参加者も増え、ホテルも満員状態。 今年は、気管切開、吸引、胃ろうなど医療的ケアの必要なお子さんが、全体の3分の2いて、そのうち呼吸器、酸素管理を行っている人も数名います。 一番暑い時期のキャンプのため、昨年の反省やキャンパーからの意見を参考にまた、体調を第一に考えて、暑さ対策や屋外での活動の下見や準備をしてきました。

1日目
10時にスタッフ集合、その後ボランティアさんも到着。ロンドン五輪開催中、連日連夜の放送真っ最中で、みなさん寝不足といった感じ。オリエンテーションの後、地引網と気球の場所の確認。今回は、家族スタッフだけでなく、ボラさんに当日の運営に積極的に関わってもらえるようにしました。

今年もホテルの玄関の富士山ゲートがお出迎え。2階ホールへ。「元気だった?」「また会えたね、いっぱい楽しもうね」にぎやかな声が聞こえます。受付でボラさん手作りの名札をもらって入場すると、毎年恒例の大きな大漁旗の前で写真撮影。その後は、新井パパさんが作った大統領選出ゲームの"お魚つりゲーム"。そして建国式。大統領は、初参加の大畑好輝君に決定。元気に建国宣言をしてくれました。

その後、最上階の海の見える大浴場での入浴。男風呂には、県立子ども病院の愛波先生、キャンパーのお父さんをはじめ、お風呂ボラさん。毎年のことで、手慣れたもの。仕事を分担して手際よく入れてくれ、にぎやかな笑い声が響いていましたよ。

そして、夕食の時間。今年は参加者が増えたため、レストランに入りきらず、別の座敷に分かれての食事となりました。また、昨年の反省からキャンパーと担当ボラさんが一緒に食べたいという願いも組み入れ、お魚づくしの豪華なお膳を囲み、おしゃべりもはずみ、和やかな雰囲気でした。胃ろうのお子さんのために、昨年から子ども病院の栄養科の協力を得て、夕食のみミキサー食を用意し、家族と一緒の時間に食べることができると喜ばれています。 夜のお楽しみ会。

オープニングは、8月3日が26歳のお誕生日の三嶋洋太さんをみんなでお祝い。その後、牧ノ原市在住のピアノの先生たちのグループ"アンサンブル スノードロップ"さんによる演奏。絵本『にんじんさん、だいこんさん、ゴボウさん』のお話に合わせてエレクトーンや様々な木管楽器の演奏に、絵カードやお面が出てきたり・・・。みんなの体が音楽に合わせて自然に動いたり、笑顔になっていくのがわかりました。

次は、3年目の参加となる大井川吹奏楽団の演奏。AKB48、演歌、お父さんお母さんが懐かしい曲を聴いて心の栄養をいただきました。

父母の交流会は、自己紹介の後、医療・福祉・特別支援学校の専門の方々や先輩パパママを囲んで、個々の悩みや子育ての悩み、将来のことなど情報交換をしました。それぞれの地域で違いもあり、答えは出ませんが、話を聞いてもらうだけでもいいし、視野も広がる大事な時間ですね。

2日目
朝から快晴。前日最上階の展望風呂から白波が立っているのが気になっていましたが、沖の高波のため、楽しみにしていた地引網は中止。昨年、10時から行ったところ暑さに参ってしまったので、今年は朝7時からに計画を変更したり、なるべく近くで見たいお子さんのために、ピストン輸送を計画したり、実行に移せなかったのは残念でした。

バイキング形式の朝食後、ホールで"お楽しみ縁日"。新井パパが用意したチョロQコース・ひも引きおもちゃ・スーパーボールすくいの他に、ゼリーすくい。静岡大学大学院生の協力によるフットマッサージコーナー・バルーンアートコーナーも人気でしたよ。地引網が中止になって実行委員がどうしようか考えていると、ボラさんが、声をかけてきてくれて本当に助かりました。

昼はホテルの庭でバーベQ。地引網で釣った魚はありませんでしたが、焼肉、焼きそばなどみんな良く食べました。

満腹後は、プール遊び・物作り体験・休憩組に分かれ、それぞれ楽しみました。グラスアート・海岸で拾った石に絵を描く石のアート・匂坂ママのシールを張って作るオリジナルカード作り。キャンパーママさんたちの準備と協力で今年も大盛況でした。

二日目のお風呂も入浴カードを降るに活用して分単位のスケジュールとお風呂ボラさんのチームワークでスムースに入浴できました。

夜のお楽しみ会。今年も稲熊君とボラさんの司会で始まりました。"なんでもありーな"さんによるギターと歌。吉田町在住の遠州小山城太鼓保存会の太鼓演奏。太鼓の演奏の迫力に、キャンパーさんの仲には大きな音が苦手な人も多く、ほとんどは、一目散に後ろに後退したり、避難するハプニングはありました。その後は、キャンパー姉妹による手話のうた・恒例のフィンガータップ・キャンパー家族とボラさん有志による演奏と歌。盛りだくさんで楽しい時間もあっという間に過ぎてしまいました。

夜はボランティアさん中心の交流会。県立子ども病院の理学療法士北村先生の重症障害児者の関わり方を、呼吸や体位、抱き方など、療法士の立場からわかりやすく、お話していただいた後、グループごとに分かれて座談会をしました。

3日目
早めに目覚めると、おひさまもばっちり!快晴。今日こそは!このキャンプのメインでもある"熱気球"

4時起きでキャンパーのお父さん方の力を借りて、準備をはじめましたが、上空の風のため、やむなく中止を決定。5時半過ぎ、館内放送が流れました。「晴れているのになぜ?」「風がないのにどうして?」残念がる声が聞こえてきました。ホテル玄関に気球を展示し、かごに乗って、バーナーをたいて記念撮影をしました。

朝食後は、お母さんたちは、帰りの荷造り。その間、服部さんの出番。キャンパーさん、兄弟たちは、うたやペープサートを見てひとときを過ごしました。

あっという間の3日間が終わり、閉国式。5日が20歳の誕生日の徳永剛君をみんなでお祝い。3日間の思い出の写真が大きなスクリーンに映し出され、BGMが流れる中、一人一人感想をもらい、閉国となりました。

今回はキャンプのメインイベント(気球と地引網)がふたつともできず、本当に残念でした。天候に大きく関係するものだと皆痛感しました。キャンセルも3組あり、来てから体調を崩した子もいましたが、医療班の活躍もほとんどなく良かったです。

今回はイベントボラさんの他に、企業で協力してくれるフリーボラさんが、司会や準備、片付け・雑用に奮闘してくれました。今まで実行委員がすべて分担してやっていたけれど、手一杯で回りきらなかったことを率先してやってもらい、実行委員家族も子どもと過ごす時間も持てました。

また、わが子からのつながりにも感謝です。学校の先生や、リハビリの先生、通所施設の職員の方にも大きな助っ人になっていただき、本当にたくさんの人の協力で、新しい輪が広がり、みんなの温かい気持ちがその都度伝わってきました。

お楽しみ会でも、キャンパー家族から出演したいといってきてくれたり、「手伝うことがあれば言って」と声をかけてきてくれました。私たち黒潮おさかなキャンプは、見るだけでなく、キャンパーも兄弟姉妹もボラさんも一緒に参加して作り上げていく手作り感いっぱいのキャンプなんだと実感しました。これからもフリーボラさんのような方たちが継続してきてくれることを強く望みます。

最後に、今年もこのキャンプで、たくさんの人たちの出会いと子どもたちの素敵な笑顔からエネルギーをたくさんもらいました。スタッフの方々、お父さんたち、ボランティアの皆さま、ホテルのスタッフの方々、事務局お疲れ様でした。 来年は、5周年です。また、キャンパーの笑顔がたくさん見られるように、頑張って企画していきたいと思います。

『また、元気で会おうね!』

皆さん、ご協力ありがとうございました。

黒潮おさかな1

黒潮おさかな2

黒潮おさかな3

(河村 千里)