サマーキャンプ お~きな輪【平成22年度】『がんばれ共和国』レポート

  • □沖縄県名護市 / ホテルタニューウェルネスリゾートオキナワ
  • □期日 / 7月24日(土)~7月25日(日)
  • □協力 / 安謝小児クリニック

今年の沖縄は雨天が多く、7月に入っても雨の日が続いていました。心配した7月24日土曜日の天気は晴れだったので、スタッフの心は弾んでいました。今回沖縄県では初めての熱気球に乗ろうと、意気込みが違っていました。スタッフとボランティアは朝早く9:00に現地集合でした。那覇から現地までは最低1時間半はかかるので、朝早くからの準備が求められました。今回は、21家族23名のキャンパーの参加がありました。今までで最も多い家族で、また人工呼吸器をつけた重症の患者も最も多くなりました。中にはキャンプの1週間前に退院となった患児もいました。スタッフはかなり緊張をして色々と準備をしました。近くの県立北部病院には、しっかりと連絡をすませ緊急時の対応をお願いしました。

今年も開催地は昨年同様、沖縄県名護市のホテルタニューウェルネスリゾートです。9:30よりスタッフ・ボランティアの打ち合わせが始まりました。緊張の中、一人一人のキャンパーの注意事項の確認が始まりました。打ち合わせが進むとスタッフ・ボランティアの顔つきが変わり、緊張の一時でした。全体の打ち合わせが終わり4つのグループに分かれより具体的な打ち合わせが始まりました。重要な役割のグループリーダーさんは、保健所の保健師さんが務め、チームワークを作ることで共感をえて安心したのか、いろいろな質問がでてきました。

打合せ終了後、11:00からの早い昼食を済まし、キャンパーの到着時の準備を整えました。キャンパーの到着時刻は、一応は決められているのですが、遠隔地でもあるためか、または沖縄の風土のためか、それぞれが違っています。障害が重いので自分に合わせてもらった到着時間を基本としております、13:00が建国式の時間ですが、早いキャンパーは11:00に到着、遅い方は15:00と幅があるのも特徴といえるでしょう。そんな中、建国式は13:00から時間通りに開催されました。それはキッズ団の滝登りの出発が13:30ちょうどと決まっているからです。

ネットワーク事務局長の小林さんからの挨拶で、今年は熱気球を上げることを正式に発表されました。キャンパー家族は、目を輝かせ、とても楽しみにしているようすが伺えました。今年の王様と王女は、金城和翔(かずと)くんと高山真子ちゃんに決まりました。和翔君がとても嫌がったので、弟の凱翔(かいと)くんが務めることになりました。二人はボランティアの手助けをもらい、立派に国宣言を行いました。その後てぃんさぐの会のテーマソングであるてぃんさぐの花を全員で合唱しました。

キャンプの日程について、司会である照喜名さんより説明がありました。沖縄の暑さのなかでは、大会議室はエアコンがあまり効いていませんでした。スタッフによって作られたキャンプ記念のうちわが、大好評でみんなが振られ涼を求める光景がみられました。例年、建国式はいつも時間をオーバーしていたのですが、今回は注意事項をスタッフとボランテイアにはしっかりと打ち合わせしたので時間通りすすみ、キッズ団の出発時間に間に合うことができました。みんなの拍手の中、キッズ団は元気に出発することができました。キッズ団出発後、ゆっくりと時間できたので、グループリーダーから、患児家族にスタッフとボランティアの紹介が行われ、いよいよプログラムに突入となりました。

キッズ団滝つぼ探検

【キッズ団滝つぼ探検】

第1日の最大のプログラムは、どんな重度の障害のある子でもプールに入ることです。真夏の沖縄でも、気温が地上と2度ほど違うのと、前日まで雨が降っていたので、動かない子ども達にとっては、すこし冷たいと思われました。スタッフとボランティアは。温水を手押し車で運び温水プールを準備しました。プールに入った子ども達とても表情がリラックスして、楽しそうにしていました。水のなかでは緊張がとれ、いつもはこんなにリラックスしない子も気持ちよさそうにしていました。水が怖くて緊張が強くなる子はいませんでした。ただ太陽が眩しくて辛そうにしているキャンパーもいて、サングラスを掛けて泳いでいました。人工呼吸をしながらのキャンパーもおりました。スタッフ・ボランティアの協力のお陰でほとんどのキャンパーが、プールを経験できました。多くのボランティアとインストラクターのお陰で無事に終了することができました。

それと同時にホテルの室内では、いろいろなプログラムが目白押しでした。押し花、アクセサリークラフト、和紙クラフト、アロママッサージ、整体などプラグラムを複数こなす家族がほとんどで、沢山の思い出作りができました。このプログラムには、キャンパーの母親も参加しており、多くのボランティアの好意でなりたっています。プログラムを進めながら、小さな会話から大きな友情が生まれてきていました。またこの世に一つしかない芸術品を作り出す気持ちはなんともいえません。このようなプログラムが終了時間には、キッズ団も滝登りから帰ってきました。滝登りは本当に楽しく、島である沖縄では数少ない滝での遊びは子ども達の団結心を高めていったようです。帰ってきた子ども達からは楽しかったようすが、からだから溢れていました。

その次は、いよいよお風呂の時間です。大浴場には、男組みと女組みにわかれました。次から次へ沐浴の子ども達がやってきて、そのためおおきな大浴場も小さく感じました。それを手際よくこなしていくボランティアは、本当に頼もしく思えました。痰が多く、入浴中にも吸引が必要になる子もいたりして、医療的ケアを行いながら入浴介助は、看護師との連携を必要としました。

入浴の後は待ちに待ったバーベキューが待っています。夕日を見ながらの山からの景色は、絶景でした。こんないい景色をみながらの夕食はみなのこころを和やかにしてくれました。そしてそのような夕焼けをバックにフォークコンサートが開かれ、最高の夕べとなりました。懐かしいフォークソングの生バンドはなんともいえないものでした。そんなことで、食欲も進み、お肉が足りなくなり追加注文もしました。夕食会は参加者全員が一体となった交流会で、あちらこちらで、話しに花が咲いて楽しい一時を過ごせました。

そのまま、交流会に突入となり、こんどはお父さん、お母さんが羽を伸ばす時間となりました。スタッフ・ボランティアが頑張り、ご両親を交流会に参加させるのです。子ども達の寝かすのもみんなの仕事です。交流会は、時間が進むにつれて盛り上がりを見せました。翌日は熱気球をとばすこと忘れて飲んでいました。熱気球をとばす皆様も一緒になっており、夜遅くまで大丈夫でしょうか? 朝5時に起きられるのでしょうか?

建国式

【建国式】

翌朝は、快晴です。そうです熱気球をとばす日になりました。うまく飛ばせるかみんな期待と不安を抱えながらグランドに集合です。しかし残念なことに風が強いのです。風速4m / 秒以下でないと熱気球には乗れないとのことでした。台風メッカの沖縄ではいつでも風があり、これが強風なのかとみんな不思議に思いました。この程度の風は普段からあるのです。しかし気球を膨らませてみると、その風の強さにみな驚きました。あの大きな気球が変形するので驚きです。沢山の人の協力で何とか気球を地面に係留することはできたのですが、とても乗る状態ではありません。すこしのことで気球が揺れ、つないである

自動車も一緒に飛ばされるのではないかと地面に係留するだけでも大変な重労働でした。しかし気球の大きさには驚きで、人間が本当に小さくみえました。誰も乗ることはできなかったのですが、キッズ団とともに記念のスナップ写真をとり終了となりました。あとはジェット機のエンジンのようなバーナーを点火し、その迫力をガスが続く限り試し貴重な体験となりました。熱気球に乗れなかった残念さを忘れるように、美味しい朝食を済ませ、キッズ団は記念のスナップ写真を作りつくりました。時間のある子達は、自由時間を楽しみシャボン玉遊びをしました。閉国式前のなんとなく名残惜しい一時でしたが、昨夜の交流会でほとんど寝ていない人たちにとっては、睡眠を補充する心よい一時となりました。

閉国式は11:00より冨名腰先生の司会にて開始されました。お別れは本当に名残惜しいのですが、その時間になってしまったのです。キッズ団からの絵日記の発表がありました。また手話による合唱もありました。参加した人の代表で色々な感想の発表もありました。来年もまた元気で会いたいねとの感想があちらこちらから聞かれました。来年もまた参加したいとの気持ちがもっとも強かったのはキッズ団でした。キッズ団が家族を動かし、家族参加のリピターの原動力となっています。

閉国宣言は、王様の金城和翔君と王女の高山真子ちゃんにて無事に終了しました。全員で集合写真を撮り解散となりました。その後ボランティアの皆さんはキャンパーを車まで見送り、別れを惜しんでいました。 スタッフ・ボランティアは、疲労困憊の中最後の反省会に望みました。そこでは来年に向けた重要な提案がされました。別れではなく、来年もまた会うために計画が立てられたのでした。「来年もまた元気で会おう」を合言葉として反省会も終わり本当の終わりになりました。

バーベキュー

【バーベキュー】