サマーキャンプ お~きな輪【平成21年度】『がんばれ共和国』レポート

  • □沖縄県名護市 / ホテルタニューウェルネスリゾートオキナワ
  • □8月1日(土)~8月2日(日)
  • □共催 / てぃんさぐの会(沖縄小児在宅医療基金)

キャンプの成功を祈願しつつ、一部のスタッフは前日に乗り込んで準備を整えました。残りのスタッフは当日に朝早くから乗り込みました。

8月1日は、快晴でした。青い空からは照りつける日差しが、遠慮なく差し込んできます。それでも開催地のホテルタニューのある多野岳は、標高383mと沖縄県の山では高いほうで、地上とくらべて約2度の気温が低く、少し過ごしやすく思えました。

予定より少し遅れて午前10:00よりスタッフ・ボランティアの打合せミーティングを行いまいた。実行委員長をはじめとして役員が挨拶をして、自己紹介が行われました。

お~きな輪は医療的ケアの必要なキャンパーが多いので、個人情報の保護に注意しながら打ち合わせは念入りに行われました。

21のキャンパー家族を5つのグループに分け、各地区の保健所保健師(下地久代さん、當間美奈子さん、田沢広美さん、上江洌このえさん、渡慶次由衣さん)にグループリーダをお願いしました。それぞれのグループでボランティアの指導にあたることになります。総リーダーには、皆からの信頼が厚い宮里明美さんが担当しました。

23人のキャンパーと兄弟姉妹17人と21家族の参加で、キャンパー家族は総勢66人となりました。スタッフ・ボランティアは当日の応援のみも含むと総勢90名となり、合計156人と今までのキャンプでは最も多い参加人数となりました。

キャンプの開催時期は、新型インフルエンザが流行の兆しを見せていた時期で、各大学の夏期講座は中止となっていました。そんな中、一人のキャンパー家族のキャンセルもなく、順調な幕開けとなりました。

朝11:00スタッフ・ボランティアは早めに昼食を済ませ、建国式の準備を始めました。今年のキャンプも兄弟姉妹のためのキッズ団を組織しました。キッズ団はホテルのマイクロバスに乗って近くの滝に行くため早めに出発するになったので、建国式の時間も13:00と早くなりました。12:00ごろより受付の準備ができ、続々とキャンパーが到着し、昨年と変わらない元気な顔を見せてくれました。

建国式は、予定どおり13:00より2階の大会議室にて行われました。多くの車椅子利用である21家族が入るには、大会議室はあまりに場所が小さく、本当に詰めてもらいました。そのせいかキャンパーとボランティアの会話が弾んでいるようでした。

建国式の司会は、今年初デビユーの冨名腰義裕副会長が担当しました。なかなかの名司会者で小児科医でもあり、子ども達をコントロールすることは上手でした。

最初にキャンプ長の高良吉広会長の挨拶があり、その次には難病ネット事務局長の小林信秋さんの挨拶であったが、飛行機の便と那覇からの距離で間に合わず、代理としてネットワークの運営委員の宮城が行いました。

建国宣言を行う王様と王妃は、杉本光多朗君と宮里咲希ちゃんが選ばれました。建国宣言は二人とも恥ずかしがりながら、堂々としたものでした。ボランティアの内野亘さんと山城五月さんはナイスアシストでした。

その後てぃんさぐの会のメインテーマであり「てぃんさぐの花」を、保育士の當山雅さんとMSWの玉代勢陽子さんによる伴奏による全員合唱を行い、てぃんさぐの会の意味を再確認しました。「てぃんさぐの花」は親の子を思う気持と子どもが親を尊ぶ心を歌っている沖縄の昔から伝わる有名な民謡です。

次に実行委員長である照喜名重寿さんがプログラムの説明を行いながら、他のスタッフよりそれぞれの役職より説明を行いましたが、みんなやはり楽しみにしているのか、注意事項をしっかりと聞いていました。

最後にスタッフの紹介を行い建国式は終了し、楽しみにしているプラグラムが開始となりました。

そして朝食後にシャボン玉あそびをし、残すところ閉会式のみとなりました。

ホテルにチェックインが終わるとキャンパー家族は、一斉に活動を開始しました。今回は、身体障害のどんなに重い子でも、プールで遊んでもらうのが、キャンパーたちのメインプログラムになりました。

お~きな輪

水温が28度しかなく、それでは障害の持っている子には体温の保持ができないので、プールで冷たくなった身体をあたためるために、暖かいビニールプールをプールサイドに準備をしました。お湯を運ぶのは大変でしたがとても役に立ちました。半分以上のキャンパーがプールに入り大満足でした。

プールで遊ばないキャンパーは室内で、押し花とアクセサリークラフトを専門家ボランティアの指導を受けて、世界に一つしかない作品をつくり、夢中になって楽しんでおりました。またお母さんたちのためには、ボランティアのフットマッサージを予約制で行い満足してもらえました。

兄弟姉妹のキッズ団は、昨年からお~きな輪でも開始していますが、昨年より参加したキッズは増えており、みんなやる気で満ちていました。キッズ団のリーダーは、作業療法士の山本悠さんが務めました。

バスは予定どおり14:00に出発しましたが、目的につくまでは、バスと徒歩を含めて40分近くかかるとのことでした。17:00にはホテルに帰宅になっているので、遊ぶ時間が短いかく、なかなか帰宅したがらないキッズは多かったと聞きます。

16:30より沐浴が始まりますが、影のメインエベントで、如何に安全に快適に行えるかがボランティアの腕のみせどころです。今年はボランティアも慣れてきたのか本当にスムーズに終了しました。ただ残念なことは湯船のお湯が熱すぎてなかなか中に入れないことでした。

夕食のバーベキューは、屋外で山の上から夕日を見ながら、会話をしながら、飲みながら大変有意義のときを過ごしました。バーベキュー担当のボランティアさんは、暑い上に熱くとても大変でした。

お~きな輪

しかしその功績は大きく皆は美味しい肉を腹いっぱい食べることができました。感謝、感謝です。夕食の最後にはそれぞれのキャンパー家族紹介をおこないました。

夕食後は、子どもたちを如何に早く寝かすかが、大きな仕事でした。このキャンプのメインエベントと思われる夜の懇親会が21:00より開催されました。制限時間もなく、日頃のうっぷんを晴らすいい機会でした。出席率は良好で多くのご両親が参加してくれました。夜遅くまで懇親会は続き、翌朝のソフトボール大会に体力を温存する輩はほとんどいませんでした。

早朝恒例のソフトボール大会は、全く視界が利かない濃霧のなかで行われました。同時にキッズ団もラジオ体操とボール遊びを行いました。

お~きな輪

早朝ソフトボールのレベルは高く、(?)点が取れない回が続きました。ピッチャーが変わり、ストライクゾーンに入るようになると、とたんにボールにバットを当てることができ、ヒットがでてきて、点が取れるようになってきました(規則でファーボールはなし)。どちらが勝ったかは問題ではなく同点に近い状態で終了しました。朝早くから参加することに意義があり、どういうわけかかなりの盛り上がりを示しました。

運動後の朝食は、本当に美味しく、会話も弾みました。朝食時に、キャンプでは初めてのアンケート調査を書いてもらいました。来年のキャンプをよりよくするため、アンケートからは沢山の情報が得られました。

朝食後キッズ団は、朝の山登りにでかけました。森の散歩道は、あまり整備されてなく、草も生え放題で、子ども達にとっては本当にジャングルを探検するようでした。残った子どもたちはシャボン玉などのプログラムを楽しんでもらいました。

ホテルのチェックアウトも全員すみ、朝の11:00より閉国式を始めました。閉国式の司会は、保育士の又吉翔太が行いました。若いのですが、とても上手に進行を務めておりました。閉国宣言を杉本光多朗君と宮里咲希ちゃんが、ボランティアの手助けのもとにしっかりと行えました。

楽しかったキャンプもあっという間に終わり、本当にボランティアとキャンパー家族の間に友情が生まれ、別れに涙する方もおられました。「来年も元気に会うこと願って・・・・」。閉国式後は、それぞれのボランティアは、車までキャンパーを見送り、別れを惜しみました。

12:00からは昼食の時間でしたが、胸いっぱいで空腹も忘れ、食事なしでボランティアの反省会を行いました。来年に向けて大切な意見が多数でてきました。この反省会の意見をもとに来年のキャンプを更によいキャンプにしていきたいと思います。

(てぃんさぐの会事務局長 宮城雅也)